考える猫のイラスト(Thinking Cat あび子)

Judgement-Driven Architecture

業務を、判断から捉え直す。

仕事の「決めるところ」で、止まっていませんか

  • 候補や資料は集まったのに、次にどれを選ぶかで止まってしまう
  • 例外が起きるたびに、分かる人へ確認が集中する
  • うまくいった仕事でも、次に活かせる選び方や理由が共有されない

作業を進める仕組みと一緒に、「何を見て、誰が、どう決めるか」も整理してみませんか。

このサイトは、現場の判断を見直したい経営者・業務担当者と、それを支える仕組みを設計・開発する人に向けて、JDAの考え方と進め方を説明します。

まずは What is JDA へ。営業の例で、判断から設計する考え方を紹介します。実際の進め方を知りたい方は、続けて Method をお読みください。

JDAとは

JDA(Judgement-Driven Architecture)は、業務を「判断」から捉え直すためのアーキテクチャです。業務の中で人が行っている判断を取り出し、必要な材料・基準・責任・結果を整理して、記録し、改善します。判断を整理することは、AIを使わない業務改善にも役立ちます。AIは、整理した判断を活かすための重要な技術として位置づけます。

JDA(Judgement-Driven Architecture)は、企業活動にある判断を抽出・設計・実行・記録・評価・学習することで、組織の意思決定能力の継続的な改善を目指すアーキテクチャです。

なぜ判断から設計するのか

企業活動は、判断の積み重ねで進んでいます。誰に提案するか、どの案件を優先するか、どの条件で承認するか。従来の業務分析やシステム開発は、業務の流れや処理を中心に設計する方法が広く使われてきました。その中で、判断は担当者の頭の中に残りやすい部分です。

いま、この判断の部分が特に大事になっています。システムを導入することと、AIを導入することが、ほぼ同じ意味になりつつあるからです。AIは、手順の決まった作業だけでなく、人が判断していた部分にも入ります。何を見て、誰が決め、どう確かめるかが決まっていないと、AIの出力が良いのかどうかも確かめられません。

JDAがなくてもAI導入はできます。JDAは、何を見て、誰が、どう決めるかを先に設計することで、業務改善やAI導入が成果につながる確率を高めることを目指しています。効果の実証は継続中です。

業務を自動化する前に、判断を設計する。

JDAの大まかな流れ

JDAでは、次の順に進めます。これを JDA Method と呼びます。

  1. 業務の範囲を決める:どの業務を対象にするかを決めます。
  2. 判断を見つける:その業務の中で、何を決めているかを洗い出します。
  3. 実装対象の判断を選ぶ:価値を評価し、最初に取り組む判断を選びます。
  4. 判断を設計する:何を見て、誰が、どう決めるかを整理します。
  5. 記録を設計する:何を残し、あとでどう評価するかを決めます。
  6. 実装を計画し、小さく動かす:作る範囲と見積もりを確かめ、現場で使える最小の形で動かします。
  7. 評価し、改善する:その判断が妥当だったかを確かめ、次の判断で見直します。

一度で終わらせず、重要な判断から順に繰り返します。各手順の詳しい内容は、Method で説明しています。

この流れを、JDA Core / Method v1.7.1として整理しています。

JDAの特徴

この流れには、次の4つの特徴があります。

改善する判断を選ぶ

事業への影響や判断の停滞、学習価値を見て、対象とする判断を選びます。実装範囲と見積もりを確認し、投資判断につなげます。すべての判断にAIを入れる必要はありません。

重要な判断から小さく始める

業務のまとまりから判断を見つけ、その判断に必要な情報と作業を設計します。業務全体の流れが完成するのを待たず、現場で使える範囲から実装します。

複雑さや例外を扱う

標準手順だけでは処理できない状況でも、何を見て、誰が決め、いつ保留・引き継ぎをするかを設計します。AIは文脈を含む材料の整理や判断支援に活用できます。

判断を残し、改善につなげる

判断時の材料・理由と、その後の結果・妥当性評価を結びつけます。知見をモデルの外に残し、判断基準やAIへの委譲範囲を見直します。

判断を中心に、作業と仕組みを組み立てる

JDAは、業務の流れを中心にした従来の設計に、別の視点を加えます。業務全体の流れを詳しくモデル化することを前提にせず、業務の中にある判断を取り出し、その判断に必要な情報と作業を前後に組み立てます。

業務 → 判断 → 必要な情報・作業 → 仕組み

営業の一部を例に取ります。新規の営業先を探す業務には、「この候補を営業対象として採用するか」という判断があります。この判断を中心に置くと、次のことが決まります。

  • 判断の前:候補の情報を集めて、見せる
  • 判断の場面:採用・見送り・保留と、その理由を入力して残す
  • 判断の後:採用した候補を、次の営業活動へ渡す

業務フローの可視化や、作業を整理するECRS、BPM、ワークフロー設計とは、置き換えるのではなく組み合わせて使えます。AIやエージェントなどの実行技術も同様です。

JDAが生まれた背景は、About で紹介しています。

次に読むページ

What is JDA

まず考え方を知るためのページです。営業対象を選ぶ例を通じて、判断から設計する意味を説明します。

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Method

実際の進め方を知るためのページです。対象業務を選び、判断を設計・実装・改善する手順と、各段階で残すものを説明します。

Methodを読む →

Implementation

既存の仕事の進め方とつなぎながら、小さく実装・運用を始める考え方を説明します。

Implementationを読む →

Core Concepts

分からない言葉を確認するための用語集です。判断、状態、記録、評価など、本文に出てくる用語の意味を確認できます。

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Articles

JDAについての考察をnoteで紹介しています。

記事を読む →

GitHub / Archive

JDAの正式な概念定義と、方法論であるJDA Methodの原文を公開しています。

原文を読む →