なぜJULIAが必要なのか
Phase1 Discoveryでは、多くの Judgement Point(JP)が発見される。
しかし、発見されたすべてのJPを同時に分析・設計・実装することは現実的ではない。
企業活動には数十、場合によっては数百の判断が存在する。
そのためJDAでは、
「どの判断から着手するべきか」
を決定する工程が必要になる。
Phase2 JULIAは、そのための優先順位付けフェーズである。
JULIAとは
JULIA(Judgement Scorecard)は、JP(Judgement Point)の重要度を評価し、どの判断から改善を進めるべきかを決定するためのフレームワークである。
企業活動には多数のJPが存在する。
しかし、すべての判断を同時に扱うことは現実的ではない。
そのためJDAでは、JULIAを用いて判断の優先順位を評価し、効果が大きく、学習価値の高いJPから着手する。
JDAでは、
- 発見したJP
- 設計対象とするJP
- 実装対象とするJP
を同一視しない。
まず重要な判断から着手し、実証と学習を進めることを重視する。

J:Judgement Financial Impact
その判断が事業や収益にどれだけ影響するか。
売上、利益、顧客獲得、コスト削減などへの影響が大きい判断ほど優先度は高くなる。
発生頻度が低くても、事業への影響が大きい判断は重要な候補となる。
U:Urgency & Frequency
その判断がどれだけ頻繁に発生し、どれだけ迅速な対応を求められるか。
毎日発生する判断や、判断の遅れが業務全体に影響する判断は優先度が高い。
L:Latency
その判断によって業務が停滞しやすいか。
担当者が迷いやすい判断や、確認作業が多く発生する判断は、組織全体の生産性へ影響を与える。
I:Influence Scope
その判断が後続工程や他部門、顧客へどれだけ影響するか。
誤った判断による手戻りや連鎖的な影響が大きい場合、優先的に改善する価値が高い。
A:Adaptive / Learning Value
その判断を記録し、学習する価値があるか。
JDAでは単なる効率化だけではなく、判断知識を組織資産として蓄積できるかを重視する。
学習価値の高いJPは、将来的な Judgement Assistance や Judgement Delegation の基盤となる。
JULIAの考え方
JULIAは、単純に点数を競うための評価表ではない。
目的は、
「どの判断から改善すると、最も大きな効果を生み出せるか」
を考えることである。
JDAでは、まず重要なJPから着手し、小さく実装し、JLogとVLogを蓄積しながら学習を進める。
評価軸の重み付けは、業種や組織、対象となるJPによって異なる。
重要なのは点数そのものではなく、「どの判断から改善を始めるべきか」を組織内で議論し、優先順位を決定することである。
成果物
Phase2 JULIAでは、以下を成果物とする。
- JULIA評価結果
- 優先JP一覧
- 対象JP
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Phase3 Designでは、優先度の高いJPを対象に、判断構造を設計する。
JDAでは、JSC(Judgement State Chart)とJDC(Judgement Design Canvas)を利用して、判断の状態、条件、解釈、役割分担を整理する。