目的
業務の全体像を整理し、その中からどの業務を対象にするかを決めます。
答える問い
どの業務を対象にするか
できあがるもの
業務の全体像(JDA-BMC)、業務の一覧(BJ一覧)、対象にする業務
なぜFoundationが必要なのか
営業、制作、請求など、業務にはそれぞれ違う困りごとがあります。まず、誰が何をしていて、どこで迷ったり止まったりしているのかを整理します。
Phase0では、業務の全体像を捉え、最初に取り組む業務を1つ選びます。例えば「新規クライアントの獲得」です。その中で何を判断しているかは、次のPhase1で、実際のケースをもとに確認します。
JDA-BMC
JDAではBusiness Model CanvasをベースにしたJDA-BMCを利用します。
目的は事業を分析することではなく、判断が発生しそうな業務領域を把握することです。
JDA-BMCでは、顧客、価値、業務、主体、データ、判断発生領域を整理し、判断ドメインの全体像を確認します。
Business Journey(BJ)
Business Journey(BJ)とは、判断を内包する業務の意味単位です。
この業務の範囲を決めてから、その中で行われている判断を探します。
例
- BJ01 営業・新規顧客獲得
- BJ02 提案・受注
- BJ03 制作・納品
- BJ04 請求・入金管理
対象にする業務の選び方
列挙した業務の中から、最初に取り組む業務を1つ選びます。次のような業務が候補になります。
- 頻度が高い
- 業務が止まりやすい
- 判断が多い
- 成果に影響する
- 担当者によってやり方が違う(属人性が高い)
- 何を見て決めているかが曖昧
- 判断と、その後の評価を記録する価値が高い
最初は1つに絞ります。対象を広げすぎると、次のPhaseで判断の洗い出しが散漫になります。判断が多く、成果に影響し、実際のケースを確認できる業務を選びます。
ここで決めるのは「どの業務から始めるか」です。判断ごとの優先順位は、Phase2 JULIAで評価します。
進め方
- 現場の話を聞きます。 誰が何をしているか、使う情報やシステム、止まりやすい場面、担当者による違い、例外や迷った実例を確認します。
- 業務の全体像を整理します。 顧客と提供する価値から、業務・担当者・データ、判断が発生しそうな領域へと、JDA-BMCに整理します。最初は粗くまとめて構いません。
- 業務を意味のあるまとまりで並べます。 「電話する」「転記する」のような個別作業ではなく、「新規クライアントの獲得」のような業務の単位にまとめます。
- 最初の対象を1つ選びます。 上の選び方を参考に、成果に関わり、実際のケースを確認できる業務を選びます。
- 関係者と確認します。 全体像に認識違いや抜けがないか、選んだ対象が適切かを確認し、メモを残します。詳細設計の承認まで求めるものではありません。
次へ進む前の確認
- 業務の全体像と、主な担当者・情報が整理されていますか。
- 最初に取り組む業務が1つ決まり、対象範囲を説明できますか。
- 関係者と認識を確認し、違いや抜けをメモに残しましたか。
- 次のPhaseで扱う実ケースと、それを説明できる人を確認できますか。
改善策やAIの使い方、細かな判断基準は、ここで決め切る必要はありません。
詳しい項目は、JDA MethodのPhase0を参照してください。
Output
Phase0の成果物
- JDA-BMC
- Business Journey一覧(BJ一覧)
- 対象BJ
- 関係者確認メモ
Next
Phase1 Discoveryでは、Phase0で選定したBusiness Journey(BJ)をスコープとして、顧客ジャーニーと企業ジャーニーを整理しながら判断(Judgement Point:JP)を発見します。